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失敗から生まれた【ポスト・イット】

失敗から生まれた新製品

 

失敗作と呼ばれた商品を、アイディアの力で世界的な大ヒット商品にしてしまった文房具を皆さんはご存じでしょうか?

 

いや、当然ご存知のはずです。

 

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その商品とは【ポスト‐イットPost-it

一端に糊の着いた付箋(ふせん)。必要事項を書いて貼り付け、不要になれば本や用紙などを傷めることなくはがせる。色や大小、接着力の強弱など各種ある。商標名。

(参照)ポスト・イット(ポストイット)とは - コトバンク

 

しかしこの商品、元々は米国の3Mという会社の研究員がつくった「弱過ぎる糊」の失敗作でした。利用する用途が無いので制作から5年ほどお蔵入りしていました。

 

弱点を強みに変えたアイディア

 

しかし、とある研究員により弱点が強みに見直されました。

 

糊の強度が弱過ぎることが、逆に剥がしやすい糊である

糊の強度が弱いので剥がし跡がつかない糊である

この様にその特徴が見直され、本の栞にするアイディアが考案されました。

1969年、同社の研究員スペンサー・シルバーは強力な接着剤を開発中に、たまたま非常に弱い接着剤を作り出してしまった。当初この弱い接着剤は用途が見つからなかったが、1974年に同社研究員アーサー・フライが本の栞に応用できないかと思いついた。

(参照)付箋 - Wikipedia

 

日本でも『付箋』とよばれて広く普及したこの商品は、多くの書籍でイノベーションの代名詞として紹介されています。

 

更に利用方法が広がっているポストイット

 

最近では栞だけでなく、

ブレインストーミングしたアイディアのメモとして

・イベントでの質問アンケート用紙として

・メモ帳に貼る TO DO リストとして

などなど広い用途として使われています。

 

映像作家でデジタルクリエイターの高城剛さんは、常時ポスト・イットを携帯し、アイディアが浮かんだら忘れる前にすぐ書きだすそうです。

書き出すメリットは、忘れられること。常に頭をリフレッシュしておくために、むしろどんどん忘れることが大事だと高城さんは言います。

(参照)3M|達人のツボ|アイデアのツボ|〈ポスト・イット〉ノートのツボ|ポスト・イット® 製品|文具・オフィス用製品|製品とサービス

 

失敗作をアイディアの力で大ヒット商品に。

簡単ではないかもしれませんが、心の片隅に残しておきたいですね。

 

ポスト・イット ノート 超徳用 75x75mm 450枚 パステル CP-33SE

ポスト・イット ノート 超徳用 75x75mm 450枚 パステル CP-33SE

 

 

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

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