【卓球療法】で痴呆を改善
皆さんの周りに高齢者はいないでしょうか?痴呆になってしまった肉親はいないでしょうか?障害を持ってしまった友人はいないでしょうか?
残念ながら現代の日本では、社会的弱者を軽視する雰囲気が漂っています。働き盛りの世代は仕事と私生活に忙しく、子供たちは勉強に忙しい。時間のある高齢者が困っている高齢者を介護する老老介護という言葉すら日常化しています。
老人ホームや福祉施設などに面会に行っても、忙しそうに介護をしている職員さんに気兼ねしてしまい、十分に楽しめないという経験をされた方も多いでしょう。施設で生活している人々を見ていても、色々と考えてしまうことも多いでしょう。
しかし、誰もが心の余裕があれば、社会的弱者の人々に笑顔になって欲しい。楽しんでいる姿を見たいと心の中では思っているはず。
卓球をして痴呆を改善
そんな忙しい現代の介護の現場で潤いをあたえてくれたもの。一役かってくれたのはスポーツです。しかも、日本人が昔から慣れ親しんでいる「卓球」です。
今日は卓球を介護などの現場に導入することで、みんなに楽しんでもらおうという画期的なアイディアを導入してをご紹介させていただきます。
この卓球療法は色々な方法がありますが、主に目立った特徴を箇条書きにしてみました。
1、参加人数に制限が無い
写真を見て頂けるとわかる通り、何人でも一緒にプレーする事ができます。孤独なお年寄りにとっては、みんなで一緒になにかをすることは大きな喜びになるでしょう。
2、ボールを弾ませない方法でラリーする
(参照)東京都足立区の介護老人保健施設(入所・短期入所・通所リハビリ)千寿の郷に卓球台が来ました!! 千寿の郷 『☆みんなの笑顔が見たいから☆』
「ピンポン卓球」の千寿の郷スポーツリハビリの特別ルールは卓球とはちょっと違います。「玉は浮かさず、ゴロで転がす」という特別ルールです。
3、 ラケットを使わなくても良い
(参照)初めてでもすぐ出来る「卓球療法」 - You-us(ユーアス)介護の現場に笑顔をつくるパートナー
卓球療法は初めてでも簡単にできます。リハビリが必要な方に対し(又はその予防)、卓球や卓球バレーを活用します。参加者同士でコミュニケーションが活発になるのも魅力の1つです。
4、勝敗よりもラリー数を競う
今までのお年寄りの定番、ゲートボールでは勝敗を巡って相手チーム、味方チームともトラブルになる事がありました。しかし、ラリー数を数えてみんなで楽しむ卓球であればトラブルにはなりませんね。
5、補助する人が少なくても良い
座りながら出来る卓球療法であれば、補助するスタッフの数は1つのテーブルに1人か2人いれば大丈夫です。人手が足りない施設にとっても助かりますね。
卓球療法の効果
効果については以下のように紹介されています。
・健康増進
・痴呆予防(または進行阻止)
・精神安定
・コミュニケーションの円滑化
現在は卓球療法協会というものもあるそうですので、興味がある方は是非お問い合わせてみてはいかがでしょうか?