【アロマテラピー】を医療に
アロマテラピーの正体
みなさんはアロマテラピーと聞いて、何を連想されますか?
・高給エステのメニュー
・スピリチュアルな怪しいモノ(?)
・精神をリラックスさせるためのアイテム
(参照)KAJIMOTO | ニュース | ●ONLY-LYON~リヨン管のホーム・タウン、リヨンを知ろう! Vol.6:アロマテラピーを生んだ街、リヨン
特に男性には未知の世界のアロマテラピー。実はヨーロッパで紀元前2000年以上前から研究されている、香りを利用した民間療法です。
アロマテラピー(またはアロマセラピー)は、精油(エッセンシャルオイル)、または精油の芳香や植物に由来する芳香を用いて、病気や外傷の治療、病気の予防、心身の健康やリラクセーション、ストレスの解消などを目的とする療法である。
香りの効果は一般の人が想像する以上で、普段の生活で自律神経を整えるだけでなく、体を温めたり冷やしたり、薬膳的な効果が見込めるモノまで幅広くあります。わかりやすい例えるなら、経験知に支えられた西洋の漢方医学です。
アロマテラピーを医療に導入するアイディア
しかし、日本人にとってアロマテラピーは高級スパやマッサージのメニューとして用意されていたり、怪しいセラピストが高価な処方を行っていたりして、なかなか一般庶民が安心して楽しめるイメージがありませんでした。
そんなアロマテラピーを、医療のサポートとして役立てようというアイディアが広がっています。
茨城県在住のアロマテラピーの権威、S先生によると、寝たきりのガン患者に対し、アロマテラピーを行う事によって、痛みの緩和に成功した症例が紹介されています。
在宅で治療を受けているガン患者Aさんにアロマオイルを使ったアロママッサージを処方したところ、大きく数字を改善する事に成功しました。
Aさんの数値は以下のように改善しました。
・下枝甲浮腫 25.5㎝ ⇒ 23.5㎝
・血圧 126/103 ⇒ 132/92
・脈 86(不正脈)⇒ 72(正常)
・痛み NRS 3 ⇒ 0
そして、実際の治療や効果の数値だけでなく、アロマセラピーを併用することで全人的苦痛(total pain)を和らげる事に成功しました。
痛みをとるだけでなく、幸せに
Aさんはアロママッサージを受ける事を毎回楽しみに待ち、施行中は笑顔で気持ちが良いと言っていたそうです。
全身にガンが転移していたらしいAさんの事を考えるととても辛いのですが、「生きている限り、少しでも幸せな人生を送ってほしい。楽しい時間を過ごして欲しい」と思うのは、家族だけではないでしょう。
お金持ちのための娯楽、頑張った自分へのご褒美として高価なアロマ商品やアロママッサージが溢れる日本ですが、人生の最後を踏ん張る人たちへの応援にアロマが使えるとしたら、とても素敵な事ではないでしょうか?
こういったアイディアで、少しでも世の中が良くなるといいですね。