【男女ペア選挙】フランスは女性の政治参加に本気。
なかなか進まない女性の政治参加
女性の政治参加、なかなか進みませんよね・・・進まない割には問題を起こす人も時々見かけます。安部総理は女性の社会進出を推進しているはずですから、当然ながら女性の政治家がもっと増えてもいいはずですよね?
安倍首相が、女性の社会進出をぶち上げ、国政においては女性大臣の登用を掲げているにもかかわらず、現時点での女性の割合は12%を下回る。注目は千葉県会議員。同県の自民党の女性議員は40年余り一人もいなかったが、今回の統一選挙でも女性候補は出ない見通しで、「安倍看板」に偽りありといわれても仕方ない。
(参照)安倍首相、千葉の自民女性県議はゼロですか? | トレンド | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
でも、この女性の政治参加の問題は、日本だけではなかったのです。ほとんど全ての先進国で問題になっています。
この世界中で中々進まない女性の政治参加の問題を解決すべく、超画期的なアイディアをひっさげて「あの」国が立ち上がりました!
(参照)世界初!! フランスで男女ペアの選挙戦 - NHK 特集まるごと
フランスの実施した「男女ペア選挙」
【パリ共同】3月下旬にフランス全土で実施された県議選では、議員の男女比を同じにするために男女2人一組で立候補するという世界初の制度を導入した。全国で2054人の女性県議が誕生、改選前はわずか14%だった女性議員比率は自動的に50%となった。
こちらのフランスの県議員選挙では男性1人での立候補は出来なくなっりました。絶対に女性のペアが必要となったのです。
しかも、このペアは夫婦である必要はありません。赤の他人の異性と一緒に選挙戦を戦う事になるので、ちょっと関係は複雑です。
政策や方針を事前にしっかりと打ち合わせしないと、選挙戦を戦う事は難しいでしょう。もちろんプライドが高いフランス人ですからね、実際に言い合いになる事も多いようです。
日本では絶対に考えられないこのアイディア選挙方式ですが、当然ながらこの方法だと絶対に議会の半数は女性になります。議員の質をとるか?男女比をとるか?と考えたあげく、フランスは男女比を優先したんですね。
ここで賛成派と反対派の両意見を調べてみましょう。
賛成派の意見
法律改正を推進 パスカル・ポプラン議員 「私たちが望んだのは政治の場(の男女比)を社会の実態と同じようにすることだった。 (男女同数は)放っておいて自然に実現するものではない。」
反対派の意見
有権者「女性に立候補する権利はあるが、強制するのは賛成しない。」
その他にも、今も男性の中で孤軍奮闘している女性議員からは反対意見があると聞いています。
男性社会に食い込んでいった女性議員からは、苦労少なく議員になってしまう若手女性議員を苦々しく思っているのは間違いないでしょうね・・・
最後に
賛否両論あるこのアイディアですが、私としては実行を決定した責任者とフランス国民に敬意を表し応援しつつ、このアイディアの行く末を見極めたいと思います。
日本のお役所も「前例が無い」とか言ってないで、画期的なジェンダー政策を打ち出して欲しいですね。